幡保交差点のほど近くに位置する木彩工房は、店主の小島嘉則さんがデザイン・製作・販売までをおひとりで行っている小さな木工屋です。
工房を兼ねた店内には気の香りが広がり、目を閉じるとまるで森の中にいるような居心地の良さを覚えます。
その香りのもととなっているのは、小島さんが厳選した無垢材から生み出した作品の数々。木目の美しさを活かした一枚板のテーブルやテレビ台など、木の家具ならなんでも手作りしています。
元々は家具メーカーに勤務していた店主の小島さんは「自信をもって勧められる家具を作りたい」という思いから独立を決意。日本全国の木工職人を訪ね歩いて家具作りの技術を学び、2008年に開店したお店は、お客様の評判で人気が広まり、地元・大川をはじめ、九州各地から注文を受けるようになりました。

木彩工房が目指すのは「70年、80年経ってアンティークとして扱われるような家具作り」。それゆえ小島さんの作り出した家具は細部に至るまで手仕事の技が光ります。
切り込みを入れた木を組み合わせる伝統技法の「木組」や、独自で会得した「通し蟻組」などを用いることで、自然な風合いながらも強度に優れた作品に仕上がっています。
お店には匠の技が実感できる木組の模型も展示されています。

また天然木が持っている木目、穴、ヒビといった自然のなかで生まれた性質を、短所とするのではなく長所として活かすのも木彩工房のこだわりです。
木彩工房の家具は全てがフルオーダーメイドです。
お客様の希望するサイズ、カラー、使い勝手、イメージ、価格などを相談のうえで、お客様の思い描いているものを形に仕上げていきます。
注文した家具の製造過程はお店のブログでもチェック可能です。
すべて小島さんがおひとりで行っているため、完成までにお時間は要しますが、それもまた手作り家具ゆえのことです。
日常を彩る芸術木工品をお求めの方は、どうぞ木彩工房を訪ねてみてください。